内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科
吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。
高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に
内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

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吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

徒然日記

恐るべき殺し文句「いい話を聞かせてくれてありがとう」

―第9章 天風、「成功の実現」を約束する より―

長年ライバルとして競り合ってきた相手だが、自分よりも少し強い。どんな会議でも彼の意見が採用されてオレは引き立て役ばかりだ。
そんなコンプレックスにさいなまれていたプランナーがあるとき非常に有効なアイデアを開発した。
「これなら絶対にあいつに負けることはない。今度の会議には必ず鬱憤を晴らしてやることができるぞ」
と意気込んだ彼は、資料もふんだんに準備し、いつものメンバー以外にも大勢のオブザーバーに出席してもらった。
「さあ、みんなの前でオレが見事な成果を披露する。あいつはグウの音も出なくて恐れ入るだろう」
彼は勢い込んで自分のアイデアを説明した。
黙って聞いていたライバルは言った。
「非常に立派なアイデアです。感心しました。これからの私の勉強にも大いに参考になります。いい話を聞かせてくれてありがとう」
攻撃的だったプランナーは標的を見失ってしまった。この勝負も彼の完敗に終わった。
このライバル君は人間がひとまわり上だった。相手のアイデアがすぐれていると思ったとき、彼は自分がこのテーマでは負けたことを素直に認めた。
未練がましく言い訳をしたり、虚勢を張ったりすれば、やはり負け続けているのだ。ところが、負けたと自覚すればそのとき双方の立場は対等になる。その上で相手を尊敬できればこちらのほうが勝つことができる。もっとも、このとき彼の心の中では勝ちも負けも意味がなくなっている。
相手に負けまいとして強がって見せるほうが本当は弱いのだ。自分が弱い立場だと思ったら、それをはっきり認めてしまえばいい。そして、さらに相手に対して、反発や復讐を考えるのでなく、素直に感謝を返すことができれば立場は完全に逆転する。強いはずのものが自分で転がって一瞬にして弱くなり、弱かったものがたちまち強者に早変わりする。
「いい話を聞かせてくれてありがとう」
これは、悪意を持って攻撃を仕掛けて来ようという相手に対しては、実は恐るべき殺し文句である。そうと承知の上で、時と場合を選びながら使ってみると、非常に大きな効果があることがわかるであろう。
苦い思いを味わったプランナーはいっそう自信を失くしてしまった。
「ああまた失敗してしまった。オレはどうしてこんなダメ男になってしまったのだろう」
と傍目にも哀れなほど落胆している。
天風がやって来る。
「おまえのすることがうまくいかないわけがわかるかい。おまえは能力もある。仕事も熱心だ。だが、おまえには足りないものがある。それは感謝だよ。いいか、あのライバルに負けたくないと思ったら、彼の何倍もの感謝をすることだよ」
この一言で彼は悟った。今までのオレは、負けたくない、という一心で凝り固まり、相手が誰であろうとお構いなしに突っ張ってきた。そのために自分で自分を追い詰め、心を窮屈にしてしまっていた。これでは進歩もないし成長もできない。そうだ、感謝すればいいのか。これは突っ張るよりも楽じゃあないか。
悩みや苦しみが大きい人ほど、悟るときは明敏であり、少しも迷わず確信を持って鮮やかに新しい方向へ進むことができる。今も悩み苦しんでいる人は多いが、その人たちは悲しむことはない。喜ぶべき悟りのときがより近くにまで迫って来ているのだから。
その後、このプランナーの仕事ぶりは目立って柔軟になり、次々と新しいアイデアを生み出して内外からの信頼を高めていった。