内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科
吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。
高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に
内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

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吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

徒然日記

言葉にする勇気

第19回わたしの主張県大会(9月14日滝沢市)優秀賞

三浦 芽育(めい)(盛岡・松園中3年)

 

「先生、男子がシャツを出しています」。

Aさんの一言に凍りつく教室。「またか…」。私が思うと同時に、級友から冷たい視線を浴びるAさん。彼女の唐突な発言が、結果として、それまでの流れを止め、皆を混乱させてしまうことがよくあったのです。そんなことが繰り返されるうち、級友たちは、Aさんと距離を置くようになり、彼女は、学校を休むことが多くなってしまいました。

Aさんが学校を休むようになってから、私は彼女の家を訪ねるようになりました。彼女と話をすればするほど、彼女の誠実さ、率直さに心をひかれるようになりました。

そんなある日、Aさんが、ふと言ったのです。

「空気読めないんだよね…」

私ははっとしました。私たちは「空気」などという正体不明の集団心理によって、彼女を追いつめていたんだ。果たして「空気」とは、誰かをのけものにしてまで守るほど、大切なのでしょうか。

ちょっと前、メディアが盛んに「忖度」という言葉を連呼していました。「忖度」とは、他人の気持ちを推し量ること。どうやら大人の社会でも、「空気」を読むことは重要視されているようです。

そう言えば、Aさんの言葉はいつも誰かの耳に痛いけれど、多くの場合、正論でした。それなのに私も、級友たちも、「空気」を読むことこそ大切と言わんばかりに、Aさんの言葉の意味を本気で吟味することはありませんでした。

私自身、耳の痛い指摘には、反発心を抱くことがあります。率直な言葉は、ときに相手を深く傷つけるのです。でも、場の「空気」という、便利だけれど、曖昧なものに頼りすぎるのは、もっと危険です。私も、場の「空気」を恐れて、言いたいことも、言うべきことも、言わずにきたことが多かったように思います。ああしたほうがいいのにな、でもみんな頑張っているから。あれじゃダメなのにな、でも悪く言われたくないな。皆さんもそんなふうに「空気」をよんで口をつぐんだことはありませんか。何も言わなくてもいいという安心感は、何も言えない、言ってはいけないという呪縛でもあります。

先ほど、大人の社会の「忖度」にふれましたが、何も大人ばかりでなく、私たち中学生も日々忖度しながら生きています。

これから私達は、大人へと成長し、社会へと羽ばたきます。社会生活においては、相手の思いを忖度することも時には必要でしょう。しかし、それは、最も尊ぶべき価値なのでしょうか。私はそうは思いません。夢や希望を堂々と言葉にできる社会。正論を口にする者を排除せず耳をかたむける社会、これこそ健全な社会ではありませんか。私たちは私たちの未来を目に見えない「空気」にゆだねるわけにはいきません。今こそ、「空気」を読んで沈黙し器用に立ちまわる力より、その「空気」を打ち破り、あえて言葉にする勇気こそ必要であると私は信じます。

今の私には、社会そのものを変える力はありません。だから、私自身が変わります。まずは、Aさんの真意を級友たちに言葉で伝えることから始めます。もしかしたら、私はそのことで傷つくかもしれません。でも私は信じたい。そこに私を支えてくれる、皆さんの言葉があると。沈黙という「空気」などではなく、皆さん自身の勇気ある言葉が。