内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科
吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。
高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に
内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

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保険取扱

吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

徒然日記

裕次郎よりいい男

ふつうがえらい  佐野洋子 新潮文庫

 石原裕次郎が死んだ。号外まで出たので私はあらためて、裕次郎が国民的スターだったことを知らされた。ずっとテレビを見て、何本も裕ちゃんの映画を見た。
裕ちゃんはほぼ同世代の人だったので、その青春映画は私たちの青春と重なる。若い時は別に好みの男だと思わなかったが、「おいらはドラマー、やくざなドラマー」とか「ジャックナイフが出て来たよ」などという歌はうたえた。一緒にうたった友だちもいた。
その友だちの中に、「俺がたとえばよ、裕次郎くらいいい男だったらよ、人生変わって来てたぜ」と何かにつけて裕次郎をひき合いに出す男がいた。
「どこがいいのよ」
「せめて、あの足の長さがよ」
彼は160センチに満たなかったし、彼の顔を見ると人類の祖先は何であったかと納得させられて安心出来た。
裕次郎に遠い男は、性格も親分(おやぶん)肌(はだ)というより子分肌で、まめまめしく、心やさしく、すぐカッとなって、電話機などをぶん投げた。そのあとしょんぼりとセロハンテープで割れた電話機を直していたりする後ろ姿は、ジワッとした人間の共感を呼んだ。
「俺よう、仕事に出かける時、すげえ時間がかかるんだよ。洋服とっかえひっかえ、決まるまで大変。何しろ裕次郎とは違うからな。で、まあ、これでピシッと決まったと思うわけよ。決まると俺もなかなかすてたもんじゃないって、心も軽く鼻歌よ。そんで、この間、鼻歌まじりに出かけたらよ、青山のでっけえガラスに俺の全身がうつっちゃってるの。ガク然としちゃってよう、もう仕事行けないの。そんで帰って来ちゃった」
私たちは腹をかかえて笑うが、裕次郎より、すぐそばの生身の男の喜怒哀楽の方がずっと、興味深い。
娘の運動会の時、彼が野球の長嶋さんと二人三脚をすることになった。長嶋さんの子供も同じ幼稚園だったのだ。
「俺よう、長嶋の半分もないんだぜ。母ちゃんたちはキャーキャーさわぐしよ、恥しいのとうれしいのとごちゃまぜ。あいつよう、どこにいてもあいつのとこだけピカッって光るみたいなんだぜ。それで足並みそろわなくてビリよ。ビリになったらよ、長嶋より俺の方がすげえ人気なの」
私たちはみんなその男が大好きだった。だれ1人彼が裕次郎のようだといいなどと思いはしなかった。みんな長生きして欲しい。

三高
せいめいのはなし 福岡伸一 新潮文庫

三高が高学歴、高身長・高収入だったら、その男の陰の顔には、マザコン、DV、浮気、浪費みたいな四つの低さがあって、それが遠からず現れてきて、三つの高さと平衡状態を取って、こう、ぬめぬめと動いていくんじゃないかというふうに、三高には四低が付きものですよ。