内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科
吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。
高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に
内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

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吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

徒然日記

病(やまい)にも心

今昔物語と医術と呪術    槇 佐知子  築地書館

巻第10「病(ヤマヒ)、人(ヒト)ノ形ト成リ、

医師其ノ言(コト)ヲ聞キテ病(ヤマヒ)ヲ治(ジ)セルコト」第廾3】

 

昔、中国に、大そう腕前の良い医者がいた。評判を聞いて、或る人が、この医者に往診を頼んだ。「では明日うかがおう」と、医者は返事をした。さて、その夜、医者は夢を見た。夢の中で病気が2人の童子の姿になっていて、しきりに話し合っている。耳を傾けると、

「困ったなあ。ぼくたちは、この医師のために殺されちゃうだろう。どこへ逃げようか」と1人が言っている。すると一方は、

「なあに、肓(こう)の上、膏(こう)の下に入っちゃえばいいよ。そうすりゃあ、どんな名医だろうと、ぼくたちを殺すわけにはいかないさ」

胆(い)の下を肓(こう)といい、上を膏(こう)という。そこに至った病気は癒す術がない。翌る日、医者はその病人を診察して言った。

「お気の毒ですが、私の手には負えません。もう、こうなっては、鍼(はり)も薬も病気を癒すことはできません」

病人は何の手当もしてもらえず、がっくりして死んでしまった。

その後、よそで重病人があり、同じ医者を頼んだ。医者が患者の家へ行く途中、2匹の鬼が歎いていた。

「我々は遂に、あの医者の手にかかって殺されちゃうのか。何か良い手だてはないかなあ」

「大丈夫だよ。肓の上、膏の下に入ってしまえばこっちのものだ」

「だが、万一、八毒丸を患者に飲ませたらどうする?」

「そのときは万事休す、だ。我々はどうすることもできない」

医者は患者の家へ急ぎ、八毒丸を服用させた。すると病人は、うそのように元気になった。

このように、病気にもそれぞれ心があって話すのだそうだ。

「病膏肓(やまいこうこう)に入る」ということわざの出典が前記の説話である。膏は胸の中の上の方にあり心下の微脂をいい、肓は横隔膜の上で心臓の下に当る。ここは鍼灸師の針も及ばず薬も効かないところとされていた。この物語で病気が2人の童子の姿をしているため、病気のことを「二豎(にじゅ)」というようになった。豎(じゅ)は孺(じゅ)に通じ、子どものこと。

(病膏肓に入(い)るとは、病気がひどくなり、治療のしようがないこと。趣味や道楽に熱中しすぎて、どうにも手がつけられなくなることのたとえ)