内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科
吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。
高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に
内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

各種
保険取扱

吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

徒然日記

わがふるさと 気仙沼今泉(抜粋)

語り手  村上(むらかみ)寅治(とらじ)さん

大正15(1926)年陸前高田市気仙沼今泉生まれ

 

――寅治さんのおうちは、やっぱり農業だったんですか?

寅治 半農だし、あどぁ林業だねぁ。結局ねぇ、おら、高等2年終わるどぎに、職業案内づうのがあっだのね。「村上寅治、何になんだ」ど、親父と校長先生ど、三者会談で。「先生、この寅治に職さ就かれっていうどぉ、おらいさ稼ぎっ人ねえんだでば」と。「長男が昭和16(1941)年に戦死して、17(1942)年に次男が出征した後だがら、とてもこれぁ、手伝いねえば家業が立だないがら、就職させられねぁ」って、親父ぁねぁ。んだがら結局、百姓やって、9月過ぎになっと、ほれぇ、山仕事しかねんだねぁ。とごろがその、銭っこにぁなったんだねぁ。そしてまあ、稼いだもんだがねぇ。ところがそのう、腹病みになっでねぇ。23(歳)がら53(歳)まで、1日も休まねぁで、腹ぁ病み病み。とごろが、命と取っ替えでもいいぐれぁ、貧乏だがら。暇ねえんだぁ、ガギぁどいっぺえだし。こしゃえでしまっだし。

そしてなんだねぁ、56歳で大船渡病院さ行っだ。すっと、先生さ「タバコ1番悪いが」って言われでねぁ。そってぇ、タバコ止めたれば。たつっとも(さっぱり)これ30年以上、腹病みづうのがねえの。いかにおれさ、タバコ悪(わり)がったが、づうごどなんだねぇ。種も仕掛げもねえの。

――30何年ずうっとお腹痛かったのに、タバコ止めたとたんに、痛くなくなったんですね。

寅治 ほんだがら、それがら30何年、現在まで、何食っても、腹痛ぇづうごどぁなぐなったんだねぁ。これぁ困っだもんだ。今、何するづぅごどぁねぁがらねぇ、これぁ無駄だなあ、生ぎでんのもなあ。んだがらったって、川さ入(へえ)るわげにもいがねぁ、ねぁ?

こういうごとあんだ。「身体髪膚之(しんたいはっぷこれ)を父母に受く。敢(あえ)て毀傷(きしょう)せざるは孝の始め也」という古い言葉があんだが。やっぱりせっかく親がらもらっだ体をね、傷めにゃあで長持ぢさせるっづうのは、孝行のうぢなんだがしれねぇねぇ。んだがら、作業中にこの指ぃ刎(は)ねだどぎぁ「お母さん申しわげねぇ!」とこうなったわげだ。切ったらばそう語んべなぁ、づぅごどでなしにねぇ、「お母さん、申しわげねぇなあ!」と、こう語っだがんねぁ。んだがら体はやっぱり、借り物だって仏教ではいうがね、体は借り物で心だげは自分のもんだと。だがら、借り物だど思っで手入れしねぇで、使いでぇぐれぇ使ったんではわがんねぁがら、手入れしぃしぃ大事に。

あどぁ亡ぐなればすぐに体がら魂が抜けでしまうわげだ。「ああ、おめさん死んでしまっだが。今少し生ぎでればいがったが」づぅころには、「ああこれこれ、おれぁいっつ(とっく)に魂さ、抜げでしまっているんだ」ど。それはもう空物(からもん)なんだど。汚ねえ品物でねえがと、魂が見てんだっづがね。まぁそろそろ俺も仏心(ほとけごころ)差してきたがら、そんなごど思うんだ。

高田のじいちゃん・高田のばあちゃん

こころのたからもの

陸前高田昔がたりの会語りの場の記録

第3回 2016年6月18日(土)