内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科
吉川内科小児科 生薬方剤による漢方診療(保険適用)

吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。
高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に
内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

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吉川内科小児科は、愛知県名古屋市中村区、名古屋市立豊臣小学校の西にある内科小児科医院です。高血圧や、肥満などメタボリックシンドローム、リセット禁煙、漢方診療(保険適用)を中心に内科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療をしています。お気軽にご相談ください。

徒然日記

「般若心経」 批判

大乗仏教の正体( 抜粋 )  浄土真宗誓教寺住職 藤本 晃

 

大乗の思想を堂々と説くお経はどうでしょうか。大乗の思想といえば、空・中観(と、それに基づく廻向)思想が、まず思い浮かびます。しかしこれは、釈尊の空と中道の教えを受け継いだものです。たとえば「般若経」は空の思想を説いています。空の思想を何か発展させたのでしょうか。

むしろ、なんとかして発展させようとしたためなのか、うっかりミスがあるようです。「すべてのものの本質は空(一切法空)」というまでは釈尊の教えのとおりでよいのです。これは三法印の1つ「諸法無我」ということです。空と無我は同じ意味なのです。心や物質などの現象だけでなく、架空の概念も真理の公式も、すべてのものごとは、空=無我=実体がないのです。

しかし、それだけでは「般若経」の特徴が出ないからか、もうひと押しして、「空なるものは〇〇である」などと語っています。釈尊の教えでは「〇〇は空である」という述語としてしか説かれなかった空を主語に置き換えて、話を続けてしまうのです。言葉の使い方を変えるだけでも、間違いになりかねません。それが要因の1つでしょうか、後代に編集されたといわれる縮尺版の経典『般若心経』に説かれる空思想が、うっかりミスをしています。『般若心経』では、まず色受想行識の五蘊(ごうん)の1つひとつが、それぞれ「空である」と説かれます。有名な「色即是空」です。それは正しいのです。ところが、その後で「空即是色」ともやってしまうのです。「色即是空」はよいのです。「色・物質の本質は空です」だから。しかし、言葉だけ逆にして「空即是色」と言ってしまったら、「空の本質は色・物質です」ということになってしまいます。これは、なんだか変です。すべてのものの本質が空なのですから、空なるものが色・物質だけってことはないでしょう。

譬(たと)えで言えば分かりやすいでしょう。「空」を、すべての果物を包括する「果物」としましょう。その本質が空である色受想行識などを、それぞれリンゴ、ミカン、ナシ、カキ、バナナという個別の果物だとしましょう。「色即是空」は、「リンゴは果物です」という意味になります。リンゴは果物の1つですから、これはもちろん正しいです。では、「空即是色」はどうでしょうか。「果物はリンゴです」と言っていいのでしょうか。ミカンやナシはどうしましょうか。

色以外の4つ、受想行識は、「亦復如(やくぶにょ)是(ぜ)」と略されています。略してしまったせいで、論理的には間違ってしまったのです。「そんな揚げ足取りみたいなことを言ってはいけない」と言わないでください。「仏説」だと騙ってまでつくられた大乗経典が、このレベルだということが問題なのです。単純な論理のミスです。しかし、もともとの釈尊の言葉が厳密なので、ちょっと主語と述語を逆にしただけでも、これだけ無意味な言葉遊びになってしまうのです。釈尊の言葉をわずかでも変えるなんて、やってはいけないことだったのです。

各自の哲学ならばどのように発表しても構いませんが、仏教の教えだと言うからには、ただの哲学ではなく悟りに導く真理が、あるいは、徳が積める正しい在家生活を送るための真理が説かれていないといけません。釈尊の言葉は厳密に論理的ですが、それは真理に導くために厳密に語るからピッタリ論理的になっているだけです。後に発展した論理学のためではないのです。

サンガジャパンVol㉙ 2018 Spring